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名器を使いこなす

先日鉄瓶を購入しました。
鉄瓶と言えば、盛岡・南部鉄。柳宗理の南部鉄鍋も有名ですね。
これでお湯をわかすと、ミネラル分が補えるだけでなく、
お水がまろやかになるというので気になっていました。

百貨店にもありますが、行ったのは新天町付近のみちのく夢プラザ。
食品しか売っていないイメージだったのですが、
ありました、南部鉄瓶。購入したのがこちらです。

その昔、鉄瓶は炉でやかんのように使われていたそうですが、
軽いアルミ製のやかんが台頭してきてからは影を潜めるようになりました。
また、中側を洗ったり触ったりしてはいけないそうで、
基本的に毎日使わないと錆びてしまう、とってもデリケートで、
ある意味使うのに責任のかかる代物らしいのです。

「もし錆びてしまったらどうすればいいんですか?」
という私の安易な質問に、夢プラザの方がすかさず、
「それって、錆びてしまってもどうにかなるという気持ちで
仰っていますよね。そんな心持ちでは、鉄瓶は使えませんよ。」
と言われてしまいました。
職人さんが一から手作りで作った唯一無二のモノを無下には
扱えないですよね、確かに。
そのうち東北の方言混じりで熱く語られ、何かに決心するように
鉄瓶を手にして店を出ました。

「便利で高いモノ」の価値は時とともに下がっていきますが、
「手がかかるけど高いモノ」の価値は手をかけるほど上がっていくのでしょう。
頑張って使いこなしていきたいと思います!

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AUTHOR:安部 景子 CATEGORY:エトセトラ DATE: 2009/11/05
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